腸閉塞とは、何らかの原因で食べたものが消化管の中を正常に通過できなくなる病気です。 通常、口から飲食物を摂取すると<食道>から<胃・小腸・大腸>へと通過する間に、消化、吸収されて、<肛門>から残りは排出されます。 食べたものやガスなどの内容物が、腸の中で停滞し充満した状態を腸閉塞といいます。 激しい腹痛と嘔吐の症状が起こり、重症になると命までも危険になります。 誰にでも起こりうる腸閉塞、特に高齢者は重篤化しやすいので注意が必要です。...
<癒着>が最も大きな原因となる腸閉塞ですが、開腹手術を受けた後傷を修復する為に、腸と腸、腸と腸壁などがくっつくこと、それが癒着です。 癒着の影響で、腸がねじれたり(腸捻転)折れ曲がったりすることで腸閉塞が起こります。 誰にでも起こる可能性のある腸閉塞ですが、特に高齢者は開腹手術や腸の病気の経験が多い為、腸閉塞の発症率も高くなっています。 又、大腸がんが腸閉塞の原因となることも多く、高齢者ほど大腸がんの発症率が高い為、この原因により腸閉塞を起こすケースが多くなっています。 高齢になる程、腸液の分泌量が減ったり、身体のあらゆる機能の衰えにより腸閉塞を起こしやすくなります。 腸閉塞の自覚症状も現れにくく、高齢者は重篤化する傾向があるのです。...
腸閉塞になって一般的に現れるは、<腹痛><腹部の膨満感><吐き気><嘔吐>などの症状です。 腸の中を通過できなくなった内容物の影響で、お腹が膨らみ激しい腹痛が起こります。 腸が詰まり、食べたものが逆流し、吐き気や嘔吐の症状が起こります。 吐いた物が黄色であったり量が多いと、小腸の上部が詰まっていると推測します。 又、長く激しい腹痛が続いたり、吐いたものに便のような臭いがすれば(吐糞症(とふんしょう))腸のかなり下の方で、便を作っている辺りが詰まっていると考えられます。...
腸閉塞は放置すると<脱水症状>が起こり、水分などが吸収されなくなります。 血液中の水分も減り、血流も悪くなります。 腸の動きが完全にストップすると、腸内細菌の異常増殖が起きます。 その為、腸内細菌が血管やリンパ管の中に入ると<感染症>の原因となり、発熱をします。 脱水症状が長引くと、腸内細菌は毒素を出し始めて、血圧の急激な降下や脈が速くなる<頻脈(ひんみゃく)>などが起こります。 やがて、<ショック状態>に陥ると脈が触れなくなります。 このようになると、命の危険性が及んできます。...
機械的腸閉塞とよばれるものは、物理的な原因となる腸管の内腔が狭くなるなどにより、腸の内容物が通過できなくなった腸閉塞のことです。 特に高齢者で、大腸がんや開腹手術後の癒着による腸閉塞は、機械的腸閉塞のタイプに含まれます。 更に機械的腸閉塞は<単純性腸閉塞><絞扼性腸閉塞>の2タイプに分けられます。 一言で腸閉塞といっても、原因により細かくタイプが分かれていくのです。...